ただ毎日ダラダラ更新しててもつまらないので(そこか。)たまには作品くらい作って投稿しないとなー、とかなんとか思い立ってしまったちまきですよおひゃようございます(なんか変だぞもまえ。)
これから日記とは別に絵とか詩とか夢とか載せていきたいと思います。今日が第一号・・・?ワラ
タブ仔が我が家にカムバックするまでは絵、ムリですけどね!( ´∀`)キャッキャッ
↓アウルの死ネタです。嫌悪感がある方はご遠慮ください・・・ m(_ _)m ↓
貴方が強いっていうのは
私が一番、知っているんだから。
だから、どうか――
いつまでも、ここで。
「う・・・そでしょ?」
目の前に突きつけられている事実に、私は拒絶反応を起こした。
鵜呑みにするなんて、できなかった。
「アビスが・・・ロスト? アウルが・・・討たれたっていうの?」
それは、まさか私たちに訪れることはないだろうと思っていたこと。
そして、絶対来ないでほしいと一番願っていた瞬間。
「皆で私にウソついてるんでしょう・・・? ほらあれ、ドッキリでしょ、ねぇ・・・」
信じられない。信じられるものか。
それ以前にそんなこと、あるはずがない。
「だってアウルは・・・アウルはウソついたりしないもの! そうよ、ウソなんて・・・今まで一度だってついたこと・・・ない・・・」
目の前の風景が歪んで、息をするのも辛くなっていった。
周りの人が落ち着けと言っている。でもそんな声聞いていられない、聞こえない。
たくさんの透き通った涙の粒が零れ落ちてゆくのが見えた。
その後は、目の前から光がなくなって。
私の記憶も、そこで一度途切れてしまった――。
「アウル・・・」
何度呼んだであろう恋しいその人の名前を、私は夢の中でも尚、呼びつづけていた。
「ここは・・・私の、部屋?」
気が付くと、私の体は二段ベッドの下段に寝かされていた。
何十センチとない距離にあるいつもの焦げ茶の木目が、じぃっと私の方を見ている。
このベッドは私とアウルのベッド。上がアウル、下が私の場所。
毎朝時間になると、上からアウルが顔を出して、
『おいっ!! 起きてるか? もう朝だぜ!』
と言ってニィっと笑うのだ。
いつもと同じ、あの小生意気な笑顔で。
「あの笑顔は、犯罪だったよなぁ・・・」
私はそれだけ無意識に言うと、ベッドを出てはしごをのぼる。
長いとも短いとも言い難いそのはしごをのぼりきって後ろを振り返ると、
そこには一面、ムカツクくらいに真っ青な海がただ広がっていた。
この部屋にはとても大きな窓が壁一面に取られている。
なので、アウルの所までのぼると全面に私のだいすきな海を臨むことができるのだ。
ボスンっ
間が抜けた柔らかい音を立てて、私はかつてアウルが寝ていたベッドに倒れこんでみる。
私を受け止めてくれた毛布からは、大好きなアウルのにおいがした。
「前はよくここでじゃれ合ったりして、スティングに五月蝿いって叱られたよねぇ・・・」
とっても懐かしいくて淡いあの頃の記憶。そういえば、スティングやステラは何処へ行ったのだろう?
私とアウルはいつの間にか二人っきりになっていた。
そして気付けばアウルもいない。
「私、独りぼっちになっちゃったんだ・・・」
『大切なものはなくしてから気付く』。
まさに、今の私にピッタリな言葉だなぁ、そう思わずにはいられなかった。
「あ・・・これ・・・」
ふと枕元に目をやると、そこには文庫本より少し大きい分厚めの本があった。
「この間、見終わったって言ってたやつかな・・・」
アウルはたまに面白そうな本を見つけると興味本意に読み出す。
最後まで読み終わるものもあれば、三日坊主になるものも多かった。
そして最後まで読み終わった物語が面白かったと思えるものだと、それを私にも話してくれるのだった。
ただの読み聞かせではない『アウルが話してくれる物語』が、私は大好きだった。
『いつもの本な、昨日の夜で読み終わったぜ。次帰ってきたら最後まで聞かせてやるよ!!』
あの日も、そう言ってモビルスーツ戦に出て行った。
そう、そしてそれっきり・・・もう二度と顔を合わせることはなかった。
今アウルが私に話してくれていた話は、少し古い頃の外国のお話。王子様と隣の国のお姫様が出逢って恋に落ちるというお話だった。
「あそこまで話しておいてさ・・・。王子様は自分の国に帰らなくちゃいけないんでしょう・・・? お姫様は? 二人はどうなるの?
ねぇ・・・あと少しだったのに・・・。最後、二人は結ばれるの? それとも・・・」
離れ離れになって、もう二度と会えなくなるの? 私と貴方みたいに。
そんな悲恋を、アウルが好むとは思わない。
でも。それでも今の私には、そんなバッドエンドしか思いつかないのだ。
その時、本の表紙に頬を伝った一筋の涙が零れ落ちた。
『ちょ、おい!! 気に入ってるんだからな、この本! 汚したらぶっ飛ばすっ!!!』
なんとなく、そんなアウルの声が今でも聞こえるような気がした。
そんな存在、今はどこにも居はしないのに――。
少し開けられていた大窓の端から、透き通った海風が入ってくる。ほのかに潮の香りがする。
そんな、独りぼっちの午後だった。
「よく、海がきれいだよーって言ったら、『海なんかただの水だろ、そんなことより俺だけ見とけよ』って言って機嫌悪くしたよね・・・。
それで私も怒って・・・二人でくだらない大騒ぎするの・・・」
そういう間にも、涙は私の頬をすべり落ちてゆく。
「アウルぅ・・・。今日も海はとぉっても、綺麗だよぉ・・・」
今私が言った言葉、貴方が聞いたら今、貴方は怒るでしょうか。
意味がないとわかっていても、ただの慰めだとわかっていても。
それをやめたら、きっと私は壊れてしまうだろう、と。
その思いだけが先走って、どうしても私の口は空回りするように動いた。
『お前、それでも軍人だろ? そのすぐビービー泣くの、なんとかしろよ。俺がついててやるからさ』
そう言った貴方は、今の私を見たて冷たい目をするでしょうか。
こういう時はいつも、暖かい眼差しで背中を押してくれていたような気がして、
私はなくして初めて気が付いた温もりを、まだにおいの残るダオルの中でかみ締めた。
「アウルゥ・・・アウルアウルアウルゥ・・・!!!!!」
まだ心の中に生々しく残る「アウル」という存在を。
私は一生忘れない。きっと、永遠に胸に刻んで生きてゆくだろう。
「アウル・・・だぁいすき・・・。海なんかよりもずっと、ずぅっと・・・」
こうやって言えば、機嫌を直したアウルがひょっこり帰ってきそうな気がして。
あの笑顔でまた、抱きしめてくれるような気がして。
きっと私はいつまでも、ここで貴方を感じていく。
時がたてば、きっとソレは確信に変わってゆくのだろう。
* * * * * * * * * * *
ムダにスペースとってしまったかもしれない(´д`;;)←てゆうか、とってるYO!
またそのうち色々載せてくかもしれませんが、その辺はスルーの方向で夜・露・死・苦!!(古)
変な文章満載で申し訳ない!。゚(ノ∀`゚)゚。